最近、スーパーで夏野菜が安くなってきた。
基本的に買い物嫌いの小人だが、
野菜が安い日のスーパーでの買い物は、
服屋のセールよりもよっぽど楽しい。
小洒落た服には目もくれず、
トマトやナスを前に狂喜乱舞する小人は、
きっとどこかに大切な何かを、
落としてきてしまったのだろう。
旬の野菜は楽しい。
昔は<旬>を意識することはあまりなかったが、
毎週スーパーに通っていると、
自然と旬のものを意識するようになる。
特に季節の変わり目が楽しい。
冬野菜に混じって春野菜が店頭に並び始めると、
冬眠明けの小人の頭も、少しずつシャキッとしてくる。
春は特に季節を感じられる野菜が多く、
春キャベツ・菜の花・新じゃがいも・たけのこなどは、
ぜひ食べておきたいところだ。
初夏にかけてはそら豆やタラの芽なども登場するので、
焼きそら豆とタラの芽の天ぷらをつまみに、
ビールをぐいっとやりたくなる。
ちなみに小人は、ビールが飲めない。
夏野菜といえば、ラタトゥイユ。
そして、夏野菜だ。
ズッキーニやナス、枝豆やとうもろこしが安くなってきた。
ゴーヤはもう一声といったところ。
二等兵がゴーヤチャンプルーを食べたいとせがむので、
(我が家の夏の定番メニューだ)
いっそ家庭菜園でもしてやろうかと思い始めている。
さて、そろそろ本題に入ろう。
トマト、ナス、ズッキーニ、ピーマン。
これらを使って、君なら何を作る?
夏野菜カレー?夏野菜のサラダ?マリネ?
ほう。それもいいだろう。
だが、何かを忘れてはいないかね?
トマトベースは味が決まらない。
小人は毎年夏野菜が出回ると、ラタトゥイユを作り出す。
冷やしても温めてもうまいし、
野菜もたくさん摂れるし、大量に作れる。
切って煮こむだけなので、調理も簡単だ。
だが、問題点が一つ。
トマトベースの料理は、味を決めるのが難しいのだ。
共感してくれる人間は、いるだろうか。
ラタトゥイユに限らず、トマト缶で煮込む系のレシピは、
味がぼんやりとしたり、酸味が強かったりしてしまうのだ。
コンソメは入れない。
多くのレシピでは、コンソメ・ソース・ケチャップ等で
味を整えているのだが、小人はそれが好きではない。
なんとか化学調味料を使わずに味を決める方法はないか・・・
と色々模索して、ようやく辿り着いたのがこれだ。
それはずばり、「味噌」である。
最後に大さじ1杯ほどの味噌を入れるだけで、味がバチっと決まる。
コンソメもケチャップも、なんにもいらないのだ。
小人と同じくトマト煮込み難民の人間は、
ぜひ試してみるとよい。おすすめだ。
無添加を選ぼう。
ちなみに、味噌にも化学調味料が使用されているものが多いので、
できれば無添加のものがよい。
原材料表示の欄に<調味料(アミノ酸等)>という記載があるものは、
一見無害そうではあるが、化学調味料なので気をつけたまえ。
ラタトゥイユはそのまま食べるのはもちろん、
チーズを乗せて焼いてみたり、
パスタや素麺にかけてみたりと、
いろんなアレンジができる。
ぜひ今年の夏野菜で、作ってみてくれ。