あなたは「カルピス菌」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
そう。実はこれ、名前のとおりあの「カルピス」の元となっている微生物のことだ。
お察しだと思うが、この微生物はカルピスの製造に欠かせない存在なのである。
しかし近年、このカルピス菌がどんどん希少化しており、もはや作ることが難しくなってきているという驚きの事実があるらしく。
あなたはこの理由をご存知だろうか?
ちなみに私は知らない。
というわけで、今回は“カルピス菌がもう作れない謎”について解明していきたいと思う。
(※厳密な考証はしておりません)
カルピス菌の不思議な世界
「「「カルピス」」」
その名前だけで、口の中がさっぱりと涼しさで満たされるようなイメージを持っている方も多いことだろう。
日本の夏の定番ドリンクと言っても過言ではないはずだ。
しかし、その菌についての情報は限られており、謎に包まれているのもまた事実。
まずはこの不思議な微生物について調査していこう。
カルピス菌は乳酸菌の一種
カルピス菌は「Lactobacillus helveticus」という特定の乳酸菌の一種で、カルピスを特別なものにする重要な成分の一つだ。
その主要な役割は、乳酸発酵を通じてカルピス特有の風味と酸味をもたらすことである。
つまりこれがカルピスのユニークな味わいを生み出す鍵となっているということだな。
ちなみに、ヤクルトに含まれている「シロタ株」も同じ乳酸菌の一種だ。
独特な風味の理由
カルピス菌は乳酸の生成だけでなく、飲料の風味にも大きく寄与している。
その代表的な成分の一つはデンプン分解酵素であり、これがカルピスの甘さとフルーティーな香りを引き立てているのだ。
つまり、カルピス菌なしでは、あの独自の香りや甘さは得られないということ。
ヨーグルトや他の乳酸菌飲料とも少し違うあの独特な風味は、きっとこのカルピス菌によるものなのだろう。
たぶん。
奇跡の発見
ちなみにこのカルピス菌、実は乳酸菌の研究を行う中で、偶然に発見されたらしい。
その後現在に至るまで、100年以上も継ぎ足しで受け継がれてきたのだというのだから驚きだ。
鰻屋の秘伝のたれ、みたいな感じでまさかカルピスも継ぎ足し製法だったとは。
カルピスのルーツについて知りたい方はこちらの本がおすすめ↓
カルピス菌の未来: なぜもう作れないのか?
さて、ここからが本題の「カルピス菌の未来」について。
なぜもう作ることが難しいのか?
その考えられる理由を、以下にまとめてみた。
希少性
先ほども述べたように、カルピス菌は特異的な微生物であり、その希少性が問題である。
この微生物の採取や保存は困難であり、希少性からくる制約が存在するのだ。
つまりカルピス菌は非常に貴重な存在であり、その入手難度がカルピスの製造において大きな障害となっていると言える。
自然環境の変化
温暖化が進む現代において、カルピス菌の生息地である自然環境は変化し続けている。
あなたは知っていただろうか。
暑い夏に欠かせないあのカルピスが……
まさかの暑さに弱いだなんて!!!
気温上昇がカルピスの未来に影響しているなどとは、露ほども考えていなかった私。
しかし、カルピス菌の生育環境が悪化し、生息数が減少しているのもまた事実。
自然界におけるカルピス菌の生存環境はどんどん厳しくなっており、これが菌の減少につながっているのだ。
代替品の難しさ
カルピス菌はその特異性から代替品を見つけることが難しく、他の微生物では同じ風味や品質を再現するのは難しいとされている。
つまり、カルピスの製造において欠かせないカルピス菌の代替品を見つけることは、非常に難しいというわけだ。
加えてカルピス菌は保存が非常に難しいらしく、その安定性を維持するのは容易ではないらしい。
今私たちがカルピスを飲めているのは、企業の弛まぬ努力の賜物なわけだな。
継続的なイノベーション
以上のことから、カルピス菌の未来が危ぶまれていることはおわかりいただけただろう。
だが諦めてはいけない。
科学と技術の進歩により新たな解決策や代替品が開発され、カルピスの伝統が続く可能性もまだ残っているのだから。
今後の継続的なイノベーションが、カルピスの生き残りに欠かせない要素だと言えるだろう。
カルピスの未来に期待を寄せることが重要だ。
まとめ
今回の調査によりわかったこと↓
- カルピスには「カルピス菌」という微生物が欠かせないこと
- 温暖化などの影響で、カルピス菌の生育環境が悪化していること
- その希少性から代替品を見つけることが困難であること
これだけ見るとカルピスの未来はかなり危うく思えるが、悲観してはいけない。
現在のカルピスの魅力はそのままに、科学と技術の力によって新たな解決策が見つかる可能性もあるのだ。
カルピスファンとしては、その日を楽しみに待ちたいものである。
未来のカルピスに期待しよう!