と、小人は常々思っている。
料理に関して言えば、材料が少なく工程がシンプルなものは、簡単そうにみえる。
反対に、材料が多く手間がかかるものは、難しそうにみえる。
だがしかし。
実際に作ってみると簡単そうなものほど、意外と完璧に仕上げるのは難しいものなのだ。
たとえば、「おにぎり」。
正直、誰でも簡単に作れるのが「おにぎり」だ。
材料も作り方も、至ってシンプルである。
だが、どうだろう。
本当に美味しいおにぎりを握れる人間が、果たしてこの世に何人いるのだろうか?
そこそこのものは練習次第で作れると思うが完璧を目指すとなると難しい。
米の炊き具合、塩加減、握り方。
どれも一筋縄ではいかないのが、おにぎりなのだ。
こういった簡単そうなものにほど、その人の力量が表れてしまう。
余談だが、小人は他人が握ったおにぎりが苦手だ。
しかしそう言う人間は、おそらく一定数いるだろう。
だが小人はそれに加えて、自分で握ったおにぎりも嫌いなのだ。
何故、おにぎりを自分で作ると不味く感じるのだろう?
とても不思議である。
たとえば、「野菜炒め」。
家庭料理の鉄板である、「野菜炒め」。
こちらも材料・工程ともにシンプルであるが、なかなか平凡の域を脱するのが難しい料理だ。
不味くなることはそうないだろうが、かといって誰が作っても美味しくなるかというと、そうでもない。
野菜の切り方、火加減、調味料の塩梅。
100点を目指すには、かなりの鍛錬が必要だ。
小人は野菜を均等に切るのが苦手なため、野菜炒めはあまり作らない。
夕食の席について、「また野菜炒めかよー」と嘆いている君たち。
そんなことは言っちゃあいけない。
簡単そうにみえて、美味しく作るには苦労があるのだよ。
たとえば、「ブラウニー」。
はい。
今回言いたかったのは、これである。
諸君も一度は「ブラウニー」を食べたことがあるだろう。
比較的簡単で失敗知らずなこともあり、バレンタインのばらまき用としても重宝されている。
小人もこれまでに何度か作ったことがあるが、正直あまり得意ではない。
チョコレート菓子の中では、「ガトーショコラ」や「テリーヌショコラ」のほうが、よっぽど美味しく作れる。
小人にとってブラウニーは、「80点のお菓子」なのだ。
そこそこ美味しくできるのだが、決して100点には到達できないもの。
なぜだろうか。この答えは、未だわからない。
諸君にも、決して100点にならないお菓子はあるだろうか?
小人は、作る側では「ブラウニー」、食べる側では「バームクーヘン」だ。
たとえば、「ミックスナッツ」。
以前の記事で紹介した、「正栄食品工業」のお菓子詰め合わせの優待。

この中のミックスナッツを使って、性懲りも無くブラウニーを作ってみた。
なんと、驚くべきことに。
今回作ったブラウニーは、
またしても80点であった。