今年初めてSCAJに参加してみた感想と、実際に購入した商品をまとめました。
Specialty Coffee Association of Japan
「SCAJ」とは、Specialty Coffee Association of Japanの略称。
毎年ビックサイトで行われている、アジア最大のスペシャルティコーヒーイベントのことです。
最新のコーヒー器具を試したり、試飲をしたり、セミナーを聴いたり、競技会を見学したり。
人によっていろんな楽しみ方ができる、コーヒーの祭典という感じですね。
もともとは<B to B>向けのイベントだったのが、今では一般の消費者たちも訪れるビックイベントにまで発展しているみたいです。
誰でも入場できるということなので、私も今年初めて参加してみることにしました!
無料招待券をゲットする方法
今年の開催は10/9(水)〜10/12(土)。
入場料は、事前登録で2,000円、当日だと3,000円です。
(何度でも再入場可能なので、4日間全て参加してもこの金額です)
もちろん普通に支払ってもいいのですが、私のおすすめはコーヒーショップで配布している招待券をゲットする方法。
商品を購入すると招待券をくれるショップがあるので、普段からコーヒー豆をお取り寄せしている方におすすめです。
どちみち豆は買うんだし、だったら今回は招待券付きのコーヒーをお取り寄せしよう!
ということで探し始めましたが、9月中旬ともなると完売のところがほとんど。
数に限りがあるので、確実にゲットしたい方は早めにチェックしましょう。
今回は2枚欲しかったので、PostCoffeeさんとKurasuさんでコーヒー豆を購入してゲットしました。
詳細はこちら↓
MAPを活用して事前に計画を
目的を決めずにふらっと見て回るだけでも楽しいと思いますが、ある程度計画を立てて行くのがおすすめ。
ちなみにエリアは西ホールと南ホールに分かれていて、それぞれ開催日程が微妙に異なるので注意が必要です。
2024年の日程はこんな感じでした↓
【南3】 10月9日(水)〜12日(土) 10:00〜17:00
メインの西ホールで行われるのは、コーヒー器具の展示や各企業の新商品お披露目、生豆/焙煎豆の販売、ゲストバリスタによる実演など。
南ホールで行われる「CoffeeVillage」は、カフェやロースターがなどが出展する特設エリア。試飲やコーヒー豆の販売が中心で、より一般消費者向けな感じです。
ざっくりとしたイメージはこんな感じ。
まずは参加企業一覧をチェックし、見てみたいところに目星をつけておきましょう。
KurasuさんもPost Coffeeさんも無料招待券とともにMAPを同封してくれたので、それを見ながら興味があるところをピックアップしました。
さらに、開催が近くなると公式HPに会場MAPが掲載されるので、目的の企業やショップがどのあたりにあるのかも確認しておくと完璧。
こんな感じでクリックをすると出展者の詳細を見ることもできます。
そしてこんなふうに出発地点と目的地を入れると、ルート案内も表示されます!
だいたいどんなルートで巡るのかを見ておくのもいいかもしれませんね。
実際は全然計画通りにはいきませんでしたが、見たいブースがどのあたりにあるかを事前に確認しておいたのはよかったなと思いました。
イベント当日の様子
会場に一歩入った瞬間に、これは計画通りに進むのは無理だと悟りました。
最初は何を見たらいいのかもわからず、オロオロするばかりで。
まずは全体の規模感を把握するために、とりあえず一周ぐるっと回ってみて。
そこからは今回の1番の目的であるコーヒー器具を中心に、興味があるブースを訪れました。
まずは自宅でも使用している「HARIO」さん。
一際カラフルで目を引いたのが、SCAJ会場限定のカスタムコーナー↓
自分で好みの色合いにカスタマイズして購入できるので、記念にもなりますよね。
有名人とのコラボ商品もありました↓
こちらの坂口憲二さん×HARIOスイッチの限定モデル「SUNRISE」がとても素敵でしたが、あいにく完売↓
日の出をイメージしたグラデーションがきれいですよね。
富山県の鋳物メーカー「能作」さんとのコラボ商品、錫ドリッパーも人気なようで完売していました↓
手で持ってみると、ずっしりと重くてびっくり。
さらには金箔を使用したゴージャスなドリッパーも↓
HARIOさんは全体的にカラフルで、和テイストのコラボ商品も多く、見ているだけでも楽しかったです。
フラワードリッパーで有名な「CAFEC」さんでは、新しく発売される扇形のフラワードリッパー「OVAL」をお披露目していました↓
実際にフラワードリッパーを使用したデモンストレーションも行っていて、熱心に動画撮影をしている人もけっこういました。
楽しみにしていた「Kurassu/Kigu」さんのブースでは、来年春に発売予定のMeticulousに注目。
エスプレッソマシーンとは思えないコンパクトさで、これがあれば家庭でも手軽にエスプレッソを飲むことができそうです。
マットな質感のシンプルでステイリッシュな見た目も素敵。
どうやって使うんだろうと見ていたら、スタッフの方が実際に淹れながら説明もしてくれました。
(ちなみにSCAJ限定で20%OFFになるキャンペーンもやっていました)
最近エスプレッソマシーンにも興味が出てきたので、いろんな企業の商品を見たり触ったりするのも楽しかったです。
ちなみに、入り口付近に各社の新商品が展示されているスペースがあって、そこは全然人がいない穴場でした。
お触り厳禁なので眺めるだけにはなりますが。
個々のブースが混雑していてゆっくり見られなかったものは、こちらでじっくり見ることができました↓
他にもUCCさんで水素焙煎コーヒーの飲み比べをしたり、キーコーヒーさんでドリップのデモンストレーションを見学したりなどなど。
事前の計画通りにはいきませんでしたが、最終的に行きたいところは全部回れたので大満足。
CoffeeVillageは最終日にじっくり回る計画でしたが、少し時間が余ったので3日目の最後にもぐるっと回ってみました。
最終日は土曜日ということもあってけっこう人がいたので、前日にある程度見ておいたのは大正解。
都合がつくなら、やはり平日に行くのがいいのかなと思いました。
購入品紹介
続いては、今回のSCAJで購入したものをざっとご紹介。
(Post Coffeeさん以外は全てCoffeeVillageで購入しました)
Post Coffee
いろんなロースターの豆が少量ずつ購入できる「Post Coffee」さん。
たくさん種類があって、選ぶ段階から楽しい。
今回はコーヒー豆とドリップバッグを各2種類ずつ購入しました。
お値段は全部で2,000円(税込)。
今回の目的のひとつ、「飲んだことのない生産国の豆を購入すること」は無事に達成。
ボリビアのコーヒー、ちょうど気になっていたんですよね。
最初に口の中で広がるのは、グレープフルーツやカシスのような酸味。
そのあとはちみつのような甘味がきて、最後はほんのりカカオ感も。
酸味はしっかりめですが、冷めると落ち着いてジャスミンのような香りも感じました。
お次はこちら↓
何度かデカフェのコーヒーは飲んだことがありますが、正直普通のコーヒーとは別物という印象で。
デカフェでおいしい豆はないかなと探していたところ、今回コスタリカのデカフェを発見しました。
溶かしたバターってどんな感じだろうと不思議に思っていたのですが、飲んでみて納得。
口当たりの滑らかさやコクのある感じが確かにバターっぽい。
カラメルやはちみつのような甘味がしっかりとあって、甘さと香りの余韻が長く続くのが印象的。
デカフェ特有の臭いもなくて、言われなければわからないかもしれません。
酸味はほとんどありませんが、甘さとコク深さを堪能できて、これまで試したどのデカフェのコーヒーよりもおいしかったです。
これは常に常備しておきたい。
WOODBERRY COFFEE
以前から気になっていた「WOODBERRY COFFEE」さん。
全てのコーヒーを試飲して、好みの豆を選ぶことができるのでおすすめです。
鳥の糞からつくられた希少なボリビアの豆(コピ・ルアクの鳥バージョン)や、まるでキャンディのような鮮やかなベリー感のコロンビアの豆なども試飲させてもらって、新鮮な体験でした。
並んでいる間にスタッフの方としたおしゃべりも本当に楽しくて。
コーヒー業界の方からいろんなお話を聞けるのも、このイベントの魅力だなと思いました。
散々迷いながら決めたのは、エクアドルの豆。スタッフの方たちの間でも人気だそうです。
こちらは150gで3,180円(税込)。
口に入れた瞬間に華やかな香りがぶわっと広がり、鼻を抜けていきます。
冷めるほどに柑橘系の酸味が前に出てくる印象ですが、ツンとくる手前でスッと消えるので、嫌な感じは全くなく。
これまで飲んだことのあるゲイシャは酸味がきつくて飲みづらく、正直苦手意識があったのですが、こちらはとても飲みやすかったです。
ゲイシャ特有の華やかさや果実感はありつつ、ほどよく重さもあってバランスも◎
オレンジやジャスミンの香りがとにかく芳醇で、甘さと香りを楽しめるエクアドルの豆でした。
FINETIME COFFEE
今回SCAJでやりたかったことのひとつが「中国雲南のコーヒー豆を購入すること」。
前に一度飲んだことがあるのですがそれがとても美味しかったので、このイベントで買えたらなと思っていたのです。
いくつかのショップで販売していましたが、試飲をしたときのインパクトが大きかったこちらで購入してみました。
お値段は100gで2,000円(税込)。
これはもはやライチ。
コーヒーというよりも、ライチティーという感じです。
香りも風味もとにかくライチで、他に言うことがないくらいライチ笑。
試飲でいただいたときは衝撃的でしたが、さすがにマグカップ一杯となるとちょっと飽きるかな。
シンプルでわかりやすいコーヒーもいいけれど、ある程度の複雑さがある方が、意外と最後まで楽しいのかもという発見がありました。
本当にびっくりするくらいライチ味なので、ぜひ一度試してみてください。
ロメロトレード株式会社
コーヒーばかりだと甘いものが欲しくなる。ということでホットチョコレートの試飲をもらったのですが、これがとてもおいしくて。
ホットチョコレートって甘いだけだと思っていたのですが、こちらは濃厚なのに甘すぎず、しっかりカカオ感も感じられてびっくり。
せっかくなので、ホンジュラスとコスタリカの2種類を飲み比べてみようとこちらを購入しました↓
お値段は各440円(税込)。ちなみにこちらは一杯分のお試しサイズです。
私が購入したのは3日目の夕方くらいで、ギリギリ完売前にゲットすることができました。
(通常サイズのものや他の商品はまだありそうでしたが)
せっかくなので、もう少し寒くなってから飲もうと楽しみにとってあります。
粉タイプなので、牛乳や豆乳など、好きなもので好みの濃さに調整できるのもいいですよね。
CACAO HUNTERS
購入品ではないのですが、試食してみて感動したのがこちら。
チョコレートの概念が覆されたといっても大袈裟ではないくらい、衝撃を受けました。
ベタベタした甘さがなく、クリーンな味わいで、嫌なところが全くないというか。
果実感が心地よくて、少量なのにすごく芳醇な香りがして。
一旦試食だけして離れたのですが、その後もしばらく甘酸っぱいフルーティーな余韻が続くのにも驚きました。
これはぜひ欲しい!!と思って引き返してみましたが、なんと気に入った人がごそっと買い取って完売してしまったそうで。
その場で買えばよかったとめっちゃ後悔しました。
(もしかしたら私が試食をしたときには既に完売していたのかもしれませんが)
売り切れてしまったにも関わらずまた別の種類の試食をくれたのですが、こちらもまた美味。
お値段は多少しますが、本当においしかったので近々お取り寄せしようと思っています。
(オンラインでも完売している商品がたくさんありました。人気なんですね)
SCAJの楽しみ方と注意点
最後に、私なりに感じたことや注意点を参考までにまとめてみました。
私のような一般の方が楽しむコツはズバリ、
<<何かしらの目的や興味を持って積極的に動くこと>>
だと思います。
なぜなら私は今回初めて参加してみて、良い意味で“楽しませてもらうイベント”ではなく“能動的に楽しむイベント”だと実感したから。
受け身でいるだけだと、ただ会場をぐるぐる回って、なんとなく眺めて終わってしまうと思うので。
とはいえ私は人見知りで内向的な人間なので、最初はおっかなびっくり眺めているだけで精一杯。
「この試飲って私ももらっていいのだろうか」とか「この器具って触ってみてもいいのだろうか」とか、オロオロするばかりで何もできませんでした。
でも勇気を出して試飲をもらってからは少し勢いがつき、興味のあるブースを回って最新器具を触ったり、説明を聞いたり、実演を見学したり。
そうしていくうちにだんだん楽しくなっていって、結果的に充実した時間を過ごせて大満足。
「試飲をする」「限定のコーヒー豆を買う」「最新器具を実際に触ってみる」「セミナーを聴く」など、なんでもいいので目的がひとつあると動きやすいかなと思います。
もちろん、もっと気軽にお祭り感覚で参加してみるだけでも充分行く価値はあるかと◎
あくまで初めて一般参加してみた感想としてはこんな感じです。
本当は生産国ブースももっと見たかったのですが、「英語も話せないし一般人が見ても迷惑なだけかな……」と怖気付いてしまったので、次はリベンジしたい。
最後に注意点としては、
- カフェインの摂りすぎに注意
- 足元の武装
- 周りをよく見て行動する
- 欲しい商品がある場合は初日に行くのがベスト
一番気をつけたいのはカフェイン中毒ですね。
今回これが一番怖くて、試飲は極力しないくらいのつもりで行きました。
複数人で参加する方は、いろんな試飲をもらってきて、少しずつシェアして飲み比べするのもいいと思います。
私は2人で参加したので、試飲1杯をさらに半分こする方法でいろいろ試しつつ、カフェイン中毒も回避できました。
実際に行ってみて感じた注意点は、人が多いので足を踏まれたりぶつかられたりすること。
私は思い切り足を踏まれたので、サンダルではなく足元が覆われている靴の方が安心かと思います。
前の人が背負っている大きなリュックが私の顔面にクリーンヒット!という場面も何度かあったので、お互いに気をつけたいところですよね。
コインロッカーや有料クロークなどもあるので、できれば大きな荷物は預けた方がよろしいかと。
自分が良くても、周囲の人が迷惑するケースがあると思うので。痛かったし、謝らないし。
あと、私が参加したのは3・4日目だったので、人気のコーヒー器具やSCAJ限定のコーヒー豆などは完売しているものもありました。
なので、欲しい商品がある方はやっぱり初日か2日目に行くのがいいのかもしれません。
コーヒーが好きな方、興味がある方はぜひ来年参加してみてください!