小人が家では絶対にしない料理。
それは、「揚げ物」である。
心が君を求めている。
子どもの頃から揚げ物はあまり食べてこなかったが、
大人になった今ではもはや好みの問題ではなく、
食べられるか食べられないかという問題になってくる。
(わかる人間にはわかる)
そもそも揚げ物を食べる機会はあまりないのだが、
ごく稀に、砂漠のように乾いた心が油を求めて疼きだす。
その気持ちに応えようと揚げ物を口に運ぶのだが、
体が。身体が。からだが。
主に「胃」が。
油を欲する己の心に、ついていけないのだ。
大人になると、こういった経験が増えてゆく。
<気持ちに身体がついていけなくなる>という経験が。
急いでいるのに身体がいうことを聞かず、
足がもつれて転ぶのもそうだ。
“痩せたい”と思っているのに、
気づけばコンビニでスイーツを凝視しているのもそう。ちょっと違う。
え?そんな経験はない?
大丈夫だ。君にもいつかきっと、
わかるときが必ず来る。
丸亀の天ぷら。
さて、今日はめずらしく天ぷらを食べた。
揚げ物を食べるのは久しぶりだ。
夜ご飯は<山形のだし蕎麦>と決めていたので、
丸亀で天ぷらだけをテイクアウトすることに。
ちなみに、天ぷらはテイクアウトで5つ以上購入すると
10%引きになるらしい。
小人が選んだのは、「ちくわの磯辺揚げ」と「鶏の天ぷら」。
二等兵が選んだのは、「ちくわ」と「鶏の天ぷら」と「エビ天」。
トリドールの優待を500円分使い、
お会計はなんと30円。
天ぷらと蕎麦という、なんとも贅沢な夕食になった。
美味しく揚げたい。
小人は今、本日のノルマ(1日1記事)をこなすべく
必死な形相でこの記事を打ち続けている。
二等兵は床でゴロゴロしながら、
そんな小人を見て笑っている。
小人はいま生まれて初めて、
本気で揚げ物をしたいと思った。
150度の低温でじっくり揚げるのと、
200度の高温で一気に揚げるの。
二等兵を美味しく揚げるには、
どちらが良いのだろうか。