以前北海道旅行へ行った際、自分たちへのお土産として購入した「柳月」のバターケーキとバスクチーズケーキ。
とても気に入ったので、それ以来毎年秋になるとオンラインショップでお取り寄せをしている。
送料を含めても「これならいっか」と思えるくらいの価格なので、あまりお取り寄せをしない人にもおすすめだ。
冷凍商品なので、年末年始の自分へのご褒美にもぴったり。
バターミルクケーキ
私はこれまでの人生で一度も“バターケーキ”というものを食べたことがない。
なんとなく気にはなっていたものの、固形のまま食べるバターが得意ではないので、躊躇してしまっていたのだ。
しかしそんな私でもこれならいけるかもと思ったのが、柳月の「酪農みるくバターケーキ」。
(メディアでも多数紹介されているらしい)
酪農王国である北海道の“発酵バター”を使っているというのだから、さすがにうまいだろう。
という安易な発想ではあったが、実際ほんとうに美味しかったので紹介していこう。
濃厚かつ軽やかなバタークリーム
解凍時間は冷蔵庫で3時間。
まるで本物のバターのような見た目は、熟練の職人さんが手作業でしつらえているらしい。
外側は発酵バターに隠し味として練乳をブレンドしたという、濃厚かつ軽やかな口当たりのバタークリーム。
中はしっとりと甘いスポンジが層になっており、一番下の層にはくるみが散りばめられている。
まず肝心のバタークリームについてだが、一口食べてみてびっくり。
口に入れた瞬間に発酵バターの芳醇な香りがふわっと鼻へ抜けるが、口当たりはとても軽やか。
濃厚かつクリーミーなのにスッと消えていき、ミルクの良い香りがほんのりと口の中に広がるのだ。
私は固形バターの油分が口の中に残るのが苦手なのだが、これは舌の上でサラッと溶けてゆき、全く嫌な感じがしない。
バターの芳醇さとミルクのまろやかさが程よく合わさっているので、とても食べやすいバタークリームである。
主役を引き立たせる“くるみ”
そして、中のスポンジケーキ。
冷凍商品にも関わらずパサついておらず、しっとりとしている。
最初はけっこう甘いかな?と思ったのだが、バタークリームと一緒に食べるとこれがまたちょうど良いのだ。
そして忘れてはならないのが「くるみ」。
荒く砕いたくるみだとむしろ存在感がありすぎて邪魔になってしまいそうだが、このくるみは優秀だ。
適度な細かさに砕かれており、カリカリと小気味良い食感がなんとも憎い。
それでいて決してでしゃばることなく、滑らかなクリームとしっとりとしたスポンジの、良きアクセントとして活躍してくれるのだ。
そう、このくるみはまさに。
存在感がありながらも主役をうまく引き立たせる、まるで小日向文世さんや松重豊さんのような、名バイプレイヤーなのである。(は?)
ちなみに夏場はあっという間にバタークリームが溶けていきそうなので、できれば冬の寒い時期に食べるのがおすすめ。
暑い時期に食べるのなら、部屋を冷房でガンガンに冷やすか、半解凍くらいで食べ始めるといいかもしれない。
トカチック・バスキュ〜カラバッサ
続いては、スペインのバスク地方で愛されているスイーツ、バスクチーズケーキ。
最近いろんなカフェで見かけるようになったが、柳月でもプレーン・りんご・さつまいもなど、期間限定も含めて様々な種類の「トカチック・バスキュ〜」が販売されている。
私が初めて食べて虜になってしまったのは「カラバッサ」。
9月から10月ごろに期間限定で販売されている、かぼちゃのバスクチーズケーキだ。
素材へのこだわり
使用しているかぼちゃは、美味しいかぼちゃの代名詞と名高い、北海道産の「えびすかぼちゃ」。
バターケーキもそうだが、主原料のクリームチーズや生クリーム、小麦や砂糖などは、全てが北海道産である。
素材にもこだわっているのが、柳月の特徴なのだ。
こちらも小ぶりなので、4等分して二人で食べるのにちょうど良い大きさ。
解凍時間は冷蔵庫で8時間。
半解凍で食べたり、少し温めてみたりと、いろんな食べ方ができそうである。
焼き色はバスクチーズケーキ特有の真っ黒ではなく、こんがりとした茶色。
外側はしっかりと焼かれているが、中心部分はとろんととろけるので、食感の違いが楽しめる。
そして底にはほろ苦いカラメルソースが忍ばせており、これがまた濃厚でねっとりとしたかぼちゃチーズとよく合うのだ。
隠し味に「しょうゆ」を使うことで、ほんのりと和のテイストを感じられるのも◎
バランスが神
一言でこの商品の魅力を説明するならば、「ええ塩梅」という言葉に尽きるかもしれない。
焼き加減、食感、濃厚さ、甘さ、苦さ、口溶け。
全てにおいて、ちょうど良いのだ。
逆に言ってしまえば突き抜けた特徴がないので説明しづらいのだが、とにかくバランスが神。
「うんまっっっ!!!」と感動する美味しさというよりは、「うまいなぁ……」としみじみとしてしまう美味しさだ。
チーズ感もかぼちゃ感もほどよく、最後まで飽きずに食べられるのも魅力のひとつ。
チーズもかぼちゃもそこまで好きではない、という人でも食べられるのではないかと思うくらい、ほどよいのだ。
次はプレーンタイプはもちろん、期間限定のさつまいもも試してみたいところ。
コスパ最強
それぞれの美味しさは伝わったと思うが、肝心なのはお値段だ。
「酪農みるくバターケーキ」:1,400円(税込)
「トカチック・バスキュ〜カラバッサ」:1,600円(税込)
いや、安くない?????
購入する前からなんか安いなとは思っていたのだが、食べてみた後ではなおのこと安いと感じる。
たしかにどちらも小ぶりではあるが、素材にもこだわっていて箱もおしゃれで、味もうまいとなると文句の付けどころがない。
ちなみに送料は、以下の通り。
常温便(夏はクール便)/冷凍便それぞれ
北海道内:一律500円(税込)
北海道外:一律1,000円(税込)
常温の商品と冷凍の商品を同時に購入した場合は、それぞれの送料がかかるというわけだ。
今回は冷凍の商品が二つなので、送料は1,000円(北海道外)。
つまり<バターケーキ+カラバッサ+送料=4,000円>だ。
(たまにキャンペーンで送料が無料になったりすることもあるらしい)
「三方六」もおすすめ
今回は冷凍商品を紹介したが、常温商品の中では「三方六」がおすすめ。
白樺模様のバームクーヘンなのだが、柳月の商品の中でも人気No.1の銘菓らしい。
プレーンやメープルの他、現在は季節限定でかぼちゃ味の三方六もあるようだ。
北海道旅行の際にこちらも購入したのだが、とてもしっとりとした食感の美味しいバームクーヘンだった。
周りをシャリシャリとした砂糖でコーティングしてあるものはよく見かけるが、こちらはチョコレートでコーティングしてあるので、冷やして食べるとパリッとしてうまい。
切り株のような丸のままではなく、一口サイズにカットされているので、お土産にもぴったりだ。
柳月で愛され続けているお菓子というのにも納得がいく。
ちなみに、バターケーキやバスクチーズなどの冷凍商品はオンラインショップで購入する必要があるが、常温の商品は楽天でも購入できるのでぜひ。
まとめ
「酪農みるくバターケーキ」は、久々にバターケーキを食べたいという方はもちろん、初めて食べるという方にも全力で推したい商品である。
「トカチック・バスキュ〜カラバッサ」に関しては、とにかく食べてみればわかる、うまいやつ。とだけお伝えしておこう。
そしてバームクーヘンの「三方六」は、お土産に迷ったらこれを買っておけばまず間違い、という安定の商品だ。
どうせ送料がかかるなら、一度に2,3種類購入してしまうのがおすすめ。
冷凍で1ヶ月以上は持つはずだ。
こういうスイーツはだいたい一回食べれば満足してしまうのだが、定期的に思い出して食べたくなるのは、安心感のある美味しさだからなのかもしれない。
送料がかかるのでお取り寄せはあまりしないケチな私でも毎年購入してしまうくらい、お気に入りのスイーツだ。