ある時期、わたしの心を捕らえて離さなかった「ピスタチオ」。
ここしばらく見ていないが、
彼らはいまどうしているのだろうか。
外見こそ華やかではないが、
彼らには多くの人間を虜にする、確固たる魅力がある。
しかし、次々に現れる個性豊かな新参者たちが、
次第に彼らの存在を薄めてきてしまった。
だが、わたしは信じている。
彼らのファンであり続ける人間は、きっとまだいると。
SNS映え
そんなわたしの切なる願いに応えるかのように、最近巷では彼らを支持する声が熱いらしい。
なんでも、「SNS映え」するのだとか。
「ほう、あの白目がSNS映え・・・?」
と思っているそこの君。
そうではない。
映えているのは<白目>ではなく、あのきれいな緑色の方だ。
白目が下降の一途を辿る中、緑の人気は爆発的に伸びているのだ。たぶん。
ナッツの女王
なんとピスタチオには、<<ナッツの女王>>という
気高い称号が与えられているらしい。
(ちなみに、ナッツの王様は「マカダミアナッツ」だそうだ。)
しかしなんでまた、彼らにそんな立派な称号が与えられているのか?
疑問に思った小人は、しばらくネットという名の海を泳ぎ続けた。
ピスタチオの素晴らしい効能
結論から言おう。
彼らは、<女王>の名に相応しいナッツであったと。
きれいな緑色はさることながら、なんと言っても栄養価が高いのだ。
ビタミン、カリウム、鉄、ルテイン、食物繊維、不飽和脂肪酸 etc…
これらがどう身体に良いのかを端的にまとめると、こうだ。
- ビタミン:肌や髪によい
- カリウム:余分な塩分を排出▶︎むくみ予防
- 鉄:貧血予防
- ルテイン:抗酸化作用▶︎アンチエイジング
- 食物繊維:便秘解消
- オレイン酸、リノール酸:悪玉コレステロール低下▶︎生活習慣病予防
つまりは、病気の予防や美容効果に優れているといったところだろう。
あの小さき粒には、こんなにも素晴らしい栄養価が含まれているのだ。
食べ過ぎには御用心
早速君は、ピスタチオを買いに走ったはずだ。
そろそろ戻ってくる頃だろう。
え?もう100粒も食べた?
それはいかん。何事にも適正量というものがある。
ピスタチオの1日摂取量を調査したが、<10〜50粒>と幅があった。
個人的には、20粒程度に抑えておくのが無難だろうとは思っている。
食べ過ぎてしまうと、逆に肌荒れや体調不良を引き起こしてしまうからだ。
もちろん、カロリーの摂りすぎで太る原因にもなり得る。
ピスタチオスイーツ
とはいえ巷で流行しているのは、ピスタチオそのものではなく加工食品だろう。
貴族の高級スイーツから、平民のコンビニ菓子まで。
女王の勢力は、とどまるところをしらない。
DARSのピスタチオ味↓
ロイズのクランチチョコレート↓
そしてなんと、東京には「ピスタチオスイーツの専門店」までできたそうだ。
これがまたなんとも美味しそうなのである。
都民でない君も、安心したまえ。
2021年1月から、楽天市場にて通信販売も開始している。
PISTA & TOKYO(ピスタアンドトーキョー)↓
このように、最近のスイーツ界ではピスタチオが熱いのだ。
おそらく女王は他のナッツたちを駆逐し、
次は人間界を蹂躙するつもりなのだろう。
おすすめのピスタチオ菓子
ところで、わたしにとっての「ピスタチオ菓子(つまみ)」と言えば、これだ。
『千成堂』のグリーンスナックピスタチオ。
うむ。言いたいことはわかる。
たしかに見栄え重視のシティ派にとって、
この外見はいまひとつだ。
薄緑色の衣に包まれた、剥き身のピスタチオ。
だが、地味な見た目だけで彼らを侮ってはいけない。
サクっと軽やかな食感と、絶妙な塩加減。これがたまらないのだ。
一心不乱に貪り食べていた、幼き小人時代を思い出す。
ちなみに、わさび味もある。
なかなかどうして。しっかりとわさびが効いているのだ。
呑んべえの諸君は、酒のつまみに常備しておくことをおすすめする。
幼き小人はまるでおっさんのように、
「くぅぅ、効くなぁ」と鼻を押さえながら、夢中で食べていたものだ。
SNS映えする小洒落たピスタチオスイーツもよいが、
どうだろう、諸君。
左手にはジョッキを。右手にはこのピスタチオを乗せて、
InstagramやTwitterに投稿してみては。
きっと、たくさんのハートがあなたに贈られるだろう。
保証はしない。