人生で花を贈られる経験は、何度あるだろうか。
ふと思い出したのだが、
友人(新婦)は結婚式で、100本の薔薇の花束を新郎から贈られていた。
周囲の友人たちが「素敵だね」と目をキラキラさせている中、小人は
「一体どうやってあの量の花を飾るのだろうか」
ということばかりを考えていた。
もし女性に花を贈る場合は、花瓶もセットで付けるのがスマートである。
覚えておいてくれたまえ。
二等兵、カーネーションをもらう。
とある日のこと。
二等兵は、カーネーションを持って帰ってきた。
小人へのサプライズプレゼントではない。
出張先で、何故かもらってきたらしいのだ。
事前に花を持って帰るとの連絡があったので、
いそいそと花瓶を引っ張り出して待機していた小人。
しかしなんと。
二等兵の手にあったのは花束ではなく、鉢植えであった。
なぜ母の日にはカーネーション?
おそらく母の日の売れ残りであろうカーネーションの鉢植え。
「カーネーション=母の日」というイメージのせいで、
もしかすると母の日以外ではあまり売れないのだろうか?
そもそも何故、母の日にはカーネーションを贈るのだろう。
調査によると、母の日の起源は日本ではなく、アメリカらしい。
亡くなった母を偲ぶため、娘が母の好きだった「白いカーネーション」を祭壇に手向けたことが始まりだそうだ。
徐々に全国へと広まってゆき、日本にも1913年に普及。
日本はアメリカと同じく5月の第2日曜日に制定されたが、
国によって日付や花は異なるみたいだ。
元々は白いカーネーションが始まりだったわけだが、
- 白いカーネーションは「亡くなった母」への花
- 赤いカーネーションは「生きている母」への花
と区別されるようになり、日本では赤いカーネーションが主流になったらしい。
現在では様々な色のカーネーションがあるので、
赤に限らず、母親の好きな色のカーネーションを贈る人も多いだろう。
そもそも「母親の好きな花」を贈ったことが始まりなわけだから、
カーネーションにこだわる必要はないのかもしれない。
ひとりの少女の行動が広まり、様々な国で受け継がれているというのは、
なんだか感慨深いものであるな。
鉢植えタイプは苦手である。
さて、話を戻そう。
カーネーションを前に、途方に暮れる小人。
鉢植えのタイプは苦手なので(虫がいそうだから)、
ほとんど育てたことがないのだ。
二等兵にお世話を一任することにした小人。
大丈夫だろうか。
そして現在。
二等兵がお世話をはじめて数日後。
なんだか少し枯れてきた。